あっ、ヘルメットを忘れちゃった!? じてんしゃにのるときのルールって?
![ヘルメットを忘れるテンビーロウ](/app/sdgs/img/story/23/story1.jpg?1703467949)
新年があけた みらいたうん。
テンビーロウと コキノリンとで、はつもうでに 行くことになりました。
家から じてんしゃを おして出てきた テンビーロウ。そのすがたを見て、コキノリンが話しかけます。
「あけましておめでとう! あれれ、テンビーロウ、ヘルメットは?」
「……え?」
するとテンビータ父さんが、あわててうしろから走ってきました。
「テンビーロウ~! ヘルメット、わすれてますぞよ~!!」
「あっ! ごめんなさい、お父さん!! ……でも、ヘルメットってめんどうだなあ」
![テンビーロウにヘルメットの大切さを説くテンビータ](/app/sdgs/img/story/23/story2.jpg?1703467949)
それを聞いたコキノリンが、テンビーロウに言いました。
「じてんしゃにのるときは ヘルメットをしたほうがいいよ。ぼく、このあいだ、じてんしゃに のっているときに よろけて、でんちゅうに 頭をぶつけちゃったんだ。でも ヘルメットをかぶっていたから、けがを しないで すんだんだよ」
「それは たいへんでしたね」とテンビーロウ父さん。
「コキノリンの言う通りですぞよ、テンビーロウ。じてんしゃに のるときのルールは おぼえていますか?」
「そうだった、まずはヘルメットをかぶる、からスタートだった!」
![自転車に乗っているコキノリンとテンビーロウ](/app/sdgs/img/story/23/story3.jpg?1703467949)
ヘルメットをかぶって、ふたりは どうろを ゆっくりと走りはじめました。
「まがり角だよ。いちど止まって 車が来ないか かくにんだね!」
「おうだん歩道だ! 青になっても車が来ないか、かくにん、かくにん!」
「じてんしゃって きもちいいね~!」
そうテンビーロウが じてんしゃにのりながら コキノリンに話しかけた しゅんかんのこと……。
「あぶないっ!!」
なんと、目の前を歩いている人と ぶつかりそうに!!
「ごめんなさい!」
テンビーロウは すぐさま じてんしゃを止めて あやまりました。
![神社に到着して初詣をするコキノリンとテンビーロウ](/app/sdgs/img/story/23/story4.jpg?1703467949)
「じてんしゃに のるときは、自分の あんぜんだけでなく、ほかの人の あんぜんも考えなきゃいけないんだね。だれかを きずつけないように、気をつけなくちゃ……」
あやまるテンビーロウを見て、そうぽつりとつぶやくコキノリン。
それからふたりは、しんごうや 車だけでなく、まわりを歩く人や じてんしゃをよく見て、気をつけながら じてんしゃを こぐようになりました。
そして、ついに、じんじゃに とうちゃく!
「この1年が、けんこうで あんぜんな 1年になりますように!」
おいのりを すませたら、こんどは家へともどります。
「すっかり くらくなっちゃったね。さあ、ライトをつけて帰ろう!」
「帰りも気をつけて うんてんしよ~!」
いつの間にか あんぜんうんてんが みについたテンビーロウとコキノリン。ルールをまもって、あわてず、のんびり。冬の つめたくきもちいい風を あびながら、あたたかい わが家へと むかうのでした。